いつも「好きだ」と言ってくれる。
いつもボクの毒に構わず接してくれる。
いつもボクの心を明るい笑顔で照らしてくれる。

  そんなトリコに、ボクからも何か返せないだろうか?


「ん〜〜、そうだな……ココから『好き』って言って欲しーな」
「そんな事でイイの?」
「だって、未だ一度も言われた事ねーし」

そうだっけ?
いつも心の中では「トリコが好きだ」って、言い続けているのに。
でも、トリコが望むなら口に出して言ってあげよう。

ボクからの告白を受けるべく、トリコがニコニコしながら眼の前に立つ。
そんなに近くに来なくても…と思いながら、口を開いた。
「トリコ……す……す…ぅ……」

〜〜〜っっ …………駄目だっ! 恥ずかしくて言えないぃ!!
「すき」の二文字が、こんなにも恥ずかしくて勇気の要る言葉だったなんて知らなかった…!

でもトリコは、スッゴイ期待に満ち溢れた眼でボクを見詰めている。
……どうしよう。
トリコの期待を裏切りたく無いし、トリコを好きな気持ちに嘘は無いのに。

追い詰められたボクは、混乱した頭でグルグルグルグル考えて……
     思わず、自分の唇を押し付けた。

初めて触れた、トリコの唇。
重ね合わせた唇に、有りっ丈の『好き』を込める。


そっと離れて、僅かにボクより背の高いトリコを見上げると、彼は驚きに眼を見開いて固まっていた。
あ……「誤魔化すなよ!」って、怒られちゃうかな?
ちょっと不安に駆られてトリコを見詰めていると、固まっていたトリコの顔が、ぱああ…と、明るく輝き出した。
「ココ〜〜vv お前ホントに可愛すぎる!」
蕩けきった表情でボクに迫るトリコは、喜びにブンブン振られる尻尾まで見えそうだ。
「なぁ、もう一回しよう! ずっと我慢してたのに、まさかココからキスしてくれるなんて思わなかったぜ! 大好きだ! ココ!vv」
「ちょっ…!トリコ、騒ぎ過ぎ……って!? お前、何脱いでるんだっ!? 」
「や、もういっそこの流れで、最後まで美味しく頂いてしまおうと…」
「っっ!?(///) 冗談じゃない! 離せバカ!!」

結構必死の攻防も、誰かが見ていたら「じゃれ合い」にしか思われないかも知れない。


好きだよ、トリコ。
……今度は『大好き』って、伝えるからね。