「ラブレターでも書いておけば?」
「ちょっ…! 止めて下さいよトリコさん! 何スか、そのキモい発想はっ!」



          君想う



理性を忘れる程の魅力。
虹の実に関する話の中で、脳裏に鮮やかに浮かんだのは、自分を魅了して止まない旧友の姿だった。

からかい混じりに発した言葉に大仰な反応を示した小松が、不思議な物を見るような眼をトリコに向ける。
「恋に近いだのラブレターだの……なんか、トリコさんらしく無い台詞ですよ」
「ひでぇなぁ、俺はロマンチストなんだぜ。恋愛真っ最中だしな」
「虹の実に、ですか?」
冗談交じりの発言だと捉えたらしい小松には笑いだけを返し、ビオトープガーデンを囲む高く広大な塀へ視線を向けた。

其処で、共に修行をしていた。
危険だと解っていても、どうしようもなく惹き付けられる。
手を伸ばさずにはいられない存在。


(会いたくなっちまったな……)

まだ、あの町に居るだろうか?
想いを馳せらせてみても、直ぐに会いに行ける訳でもない。

(ラブレターでも送っとくか)

心底嫌そうに眉を顰める様が眼に浮かび、笑みを形作っていた口角が更に持ち上がった。







グルメ4のリムジン内シーンより、ココ不在のトリココ。
この頃は、この漫画にハマるなんて思ってもいなかったっけ……。