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《パラレルSS・ネココ編》 大きな腕に抱き締められて、強張っていた身体から漸く力が抜けた。 「遅くなって悪かった。心配しただろう?」 そんな事無いと、強がった言葉を吐こうとしても、「みゃー…」と、か細い鳴声しか出て来ない。 意地っぱりで手間の掛かる自分に呆れて、もうトリコは帰って来ないんじゃないかと思ってしまった。 此処はトリコの家なのに、自分だけ置き去りにされたんじゃないかと思ってしまった。 家の中の筈なのに、寒くて寒くて心細くて…… 冷たい雨に打たれながら、空腹と寒さに凍えていた頃を思い出してしまった。 トリコの腕の中が温かくて……泣きたいくらいに温かくて…… 爪を立て過ぎないように気を付けながら、ぎゅっ…と、しがみつく。 「ゴメンな、ココ。 もう、寂しい思いはさせないからな」 優しい声と共に、今にも涙が零れ落ちそうだった目元に唇が降りて来た。 そのまま頬を滑り下りたトリコの唇が、ココの唇を覆う。 涙の味を直接伝えられて、ココの耳が、ぴるる…と、震えた。 もはやトリココ界の王道ネタじゃないかと思われる、ネココv 祭に掲載した選択小説の一つとして書いていましたが、載せ損ねていたSSです。 エコ時代だし、SSもリサイクルしないとmottainai! |