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囚われぬ者 言うまでも無く、IGOは財力も各国への影響力もハンパねぇ、巨大な国際機構だ。 希少種の繁殖も手掛けているし、世界中の食材の情報も集められているから、美食屋としてIGOに属していれば得な事も多い。 なんだよ。意外だってか? 『組織』に息苦しさを感じたり、規則や規定を疎ましがる程、オレはガキじゃねえ。 オレも、オレなりのルールくらい定めているしな。 腕に覚えが有って、それなりに名の知られた美食屋は、自分の気に入った仕事しか引き受けねえ奴が多いから、捕獲レベルの高い食材は何時も品薄状態だ。 未知の食材を探しに危険区域に行ったまま、骨になる美食屋も沢山いる。 その辺の美食屋じゃ手に追えないレベルの食材調達や、危険区域に眠る未発見の食材開拓を、オレが全部引き受けてやる。 IGOの懐で、四天王のトリコを飼えるんだ。悪い話じゃねぇ筈だぜ。 勿論、オレからも条件は付けさせて貰ったがな……。 ブワッ…と強い風が巻き上がり、黒い大きな影が被さって来た。 ああ……解放されたんだな。 翼を広げたエンペラークロウの背に、オレの『条件』が乗っている。 上空から身を乗り出しているココの顔は、何かを叫び出しそうに歪んでいた。 なんて面してんだよ。 永遠の別れじゃ有るまいし……。 うるせえな。脱走だの逃亡者だの、人聞きの悪い事叫んで騒ぐんじゃねぇよ。 もう上とは話が付いているんだ。 ココは、隔離対象から外されたんだよ。 もうアイツは、研究の対象物でも第一級危険生物でも無い。 だから、もう二度と追い回すな。各国の科学者達にも、IGOからシッカリ通達を出しとけよ。 ソレが守られないなら、IGOだろうが国だろうが世界だろうが、オレが粉々にブッ潰す。 解ったら道開けろ。 オレはIGOの要請で、これから危険区域に出向かなきゃならねぇんだから。 銜えた葉巻に火を付けて、未だ影を落としている巨鳥を見上げる。 ココ。お前は、もう自由だ。 好きな所へ飛んで行け。 泣き出しそうな顔にも見えるココに、軽く片手を挙げてニッ…と笑った。 其れが合図だったかのように、キッスが力強く風を舞い上げ一気に空高く上昇する。 オレの名を呼んだのか、馬鹿野郎と罵ったのか、ココの声はキッスの羽ばたきに掻き消された。 ココ……お前が何処に行こうと、何時か必ず会いに行ってやるから。 じゃあ、またな! |
ココが追い回されていた時期に、共に逃避行ってのも萌えるのですが、
どうもトリコは逃げ隠れするタイプじゃ無いよなと……。
腕付くでも話し合いでも、正々堂々真っ向からの最強イメージ。
トリコは『イケメン』より、『漢』とか『男前』と云う言葉が似合うと思います。
つか、トリコとキッスってトリココ再会時が初顔合わせなのかしら?
IGOからのガララワニ捕獲依頼の遣り取りも忘れちゃったし……。
この辺、単行本待ちなんですよね〜ギリギリ(歯噛み)