初代御礼文3種



「トリコ…」
「ん? ……ココ、どうした? 何か様子が変だぞ?」
「……とりこ…」
「眼が潤んでいて、やけに色っぽいな……愛の告白なら喜んで聞いてやるぜ 」
「………とりこのとりこ(虜)」


………………は?


「にわのわにはわにがらのがららわに」
「……もしや、自家中毒による幻覚症状か?」
「こんにゃくをこんにゃくしゃ(婚約者)とこんにゃ(今夜)くう」
「こ…これは、かなり重症だ……おい、ココ!」
「ふとんがふっとんだ!」
「しっかりしろっ! ココォー!!」




……しっかりしろ、私。





眼が覚めたら、白い獣耳と白くて大きな丸い尻尾が付いていた。
「ココ! どうしたんだ、その姿!! 身体まで、ちみっこくなっちまって!」
「わからないココ〜………ココッ?」
「……なんか知らんが…めちゃめちゃ可愛いな、お前」
ひょいと片手で持ち上げれば、ふわふわした尻尾同様、小さくなった身体全てがふにふにと柔らかい。
「すっげえ美味そう……」
「トリコ離せココ! 涎の雨が降って来るココ〜!」
「ココ、食ってイイか?」
「ちょっ…! お前『食う』って、どっちの意味でも冗談じゃないココーっっ!!」


ココ違い。





ボクの手を取り、指を甘噛みしながら、トリコが掬い上げるように視線を向ける。
鈍い光を凝らした、肉食獣のような瞳。

「本当に、食っちまいたいな」
「毒に当たるぞ」
「いっそ、俺無しじゃ居られない身体にしてやろうか?」
ギラついた瞳に、品の無い陳腐な台詞。
どくり…と、ボクの中の毒が鎌首を擡げた。

「ならば、トリコ……お前も…」
ボクもきっと、トリコと同じ眼をしている。

「ボク以外では、勃たない身体にしてやろうか?」


臨む所だ…と、壮絶な笑みが返された。

時折顔を覗かせる、凶暴な独占欲。




只のラブラブバカップル。



(08/12/20 up)